変わることなく。
先々代が魚の天日干しの「干物」づくりを始めて百余年。ここ新宮の浜は、今も昔も変わらずに美しい白砂清松を誇っております。何ものも遮らない天日、海風が「干物」づくりに適していたのだろうと思います。今では衛生上、海風を再現した機械乾燥に変わりましたが、工程は百年前と変わることなく、熟練の職人が一尾づく手作業で作ります。職人の手技、経験を大切に、そして何より素材、鮮度を見極めて「納得できる干物」をつくる。それが現三代店主のこだわりでございます。
昔ながらの良さを伝えたい。「干物」は魚の旨みを凝縮した、日本人の知恵が育んだ食品です。魚離れが進んでいる昨今、年三回の「試食祭」等のイベントを開催し、魚食の普及に努めております。また、現在店主は、日野ん農林漁業振興会の理事として、関係省庁や各分野の皆様と共に「食の安全・食育について」「日本の食を担う分野」の様々な課題や進行に携わり、取り組んでいるところです。先々代の長兵衛から受け継いだ製法や伝統を大切に次世代へと継承できる食文化を日々研究開発して参ります。
みなさまの笑顔のために。みなさまからの「おいしかったよ!」の笑顔を励みとして、これからもずっとご愛顧いただける商品をお届けできますよう、スタッフ一同精進して参ります。
有限会社進藤商店 取締役会長 進藤和夫